1,970年代後半のリトルペンタックスがおしゃれです

おはようございます。カメラで本気出す。カメラに本気出す。田中長徳カメラ塾です。最近のフイルム一眼レフに対する皆さんの興味と言うのはなかなか面白い分析ができます。70年代後半から登場し始めた当時のフィルム式一眼レフに興味を示す若い人が増えています。若いと言うのは私より歳が下と言う意味ですよ。

フイルムを使う一眼レフの魅力と言うのをそういう皆さんに聞いてみるとまず36枚しか取れないと言うところにあるんですね。これはちょっと意外な回答でした。というのも今のデジタルカメラは8 GBのコンビニで売っている1,000円位のメモリを入れても数千枚取れてしまうのです。これはありがたみがありません。 64 MBのメモリが登場した時その値段は10,000円以上したのです。ですから今週は飲みに行くかそれとも我慢してメモリーカードを買うかというのが人生の非常に重要な分かれ道でした。
今のメモリと言うのはそれこそ泥のように安いと言う時代になってしまいました。ありがたいような虚しいような不思議な気持ちです。

1970年は私はオーストリーのwinにずっと住んでいました。その滞在の後半にペンタックスから2種類の一眼レフカメラでミニサイズのが出ました。ペンタックスMEとMXです。
小さいカメラなんですが巻き上げレバーとか巻き戻しクランクのようなよく使う部分は大きく作られています。注目すべきはその本体のデザインなんですね。あれは何と言えばいいのかな、レアチーズケーキの角を斜めにカットしたような感じなんです。そのデザインにしびれました。この2機種のどちらにするかすごい迷ったのですが結局は自動露出ができるMEにしました。日本からそのカメラが送られてきてしばらくは有頂天でした。
昨年亡くなった写真家Keiichi Taharaさんとパリで会ったときに彼も同じモデルを使っていると言いました。それがちょっと複雑な事情で田原さんは空き巣に入られてカメラ機材一式盗難にあったのだそうです。たまたまパリに撮影に見えていた楢原IKKOさんが見かねて田原さんにペンタックスMEに24ミリの広角レンズ付きカメラを提供したのだそうです。こういうのは実に心温まるカメラの人情話だと思います。ではまた明日のカメラ塾でお目にかかりましょう。

この記事へのコメント